選挙CAFEの意味について

選挙カーに「選挙CAFE」と表記し、搭載拡声器なし、ウグイス嬢なし、にしている理由をここに書いておきたいと思います。

選挙制度はこれまでの古いやり方をずっと踏襲し続けてきていますが、まわりよりいかに前に出るか、いかに目立つか、一人でも多くの人に出会うか。こればかりを競う戦いになっています。選挙期間が短い、当選しないとやりたいこともやれない、など、いろんな要因が複合されて、今のやり方を当たり前と、みなさん信じてされています。

勝てば官軍。果たしてそうなのでしょうか。

今回の選挙では、それらにまずは疑問を投げかける表現として、選挙CAFEという、コンセプトが強めの選挙期間にしています。

「こんな時だからこそ、ゆっくりお話ししましょう。」と選挙カーにも書いてあるとおり、選挙期間だからといって、むやみやたらに人が嫌がっているのに話しかけたり、中身もないのに興味を引こうとしたり、そういうことを一切やらないでおこう、と決めたのです。

選挙期間はみなさんもっぱら、「いかに多くの人と」「いかに効率的に」票をかき集めるか、に終始されますが、実際のところ、やっていること自体は、有権者からしたら迷惑でしかなく、実はほとんど意味がないことも多いと思うんです。

だから、僕はそんなことは一切やりません。選挙はがきもやりませんし、無理にお願いします、ともしません。

出会ったひとりひとりを大事にするということが、今の選挙には足りていないと思うんです。

選挙といえば構えてしまう人が多い。そうなってしまったのはそもそもが政治(家)の責任ですから、それを棚に上げて、「自分は違うから!」「しがらみがないから!」と、こっち側の都合でゴリ押しすることって、どうなのかな、と。ここから始めたほうがいいと思います。

落ち着いて、ゆっくり話す。

「こんな時(選挙期間)だからこそ、ちょっと政治やまちのことや、社会のことについて、話したり考えてみてもいいかな?」

と思ってみる。

これぐらいのタッチから政治への興味はスタートするのかもしれません。選挙に行きたくない、関わりたくない、としたのは選挙制度の中で見境なく勝ちを求めすぎたことによるものです。

それをまずは根本から見直す。

その表現のスタートとしての、「選挙CAFE」です。


2024/5/12  堀口のぶよし

堀口のぶよし

ー奈良県香芝市ー コンパクトモデルシティ、未来のまちのあり方、「ひと」の行く先を日々考えています。 堀口のぶよし