chatGPTについて

chatGPTについて騒がれ始めてから早くも数年が経った。

2023年から、箕面自由学園高校でAI・メタバースについての講義をさせてもらっている。「デザインタイム」という選択制の講座があり、生徒が自分で好きなものを選択できる。

年度の最初にchatGPTを使ったことがあるか?という質問をしところ、使ったことがあるという子が去年は1~2割ぐらいだったが、今年は半分ぐらいになっていた。少しずつ世の中に浸透はしてきているということだろう。

実際に自分がどういう使い方をするかというと、一番多いのは英訳をサクッと作りたいとき。日英両方の英文を作りたいときがあるときなどはかなり楽をさせてもらっている。次にプレゼン用の画像生成。ちょっと辞書的な感じで使うのも便利ではある。

この2年弱ぐらいの進化速度を見ていると、やはり目を見張るものがある。

「●●の画像を作って」と1行で頼むだけで、1分もせず、それなりのクオリティのオリジナルの画像が作られる。


講座初回に、実際に実演で使ってみた様子をご紹介。

1分もかからずこれを作ってくれた、が、これはちょっとSFすぎるので、単刀直入に「ちょっとSFすぎる」と入れてみる。

すると、このコメントだけで作り直してくれる。

これのすごいところは、「ちょっとSFすぎるかも」というコメントで、「もう一回つくってくださいね。」という注文をされたと認識できているところ。これまでの検索エンジンなどではこんなことは不可能だった。会話形式で注文が自然な形でできるというのは相当すごいことだと思う。

また、これぐらいのやり取りが3分ほどの間にできてしまうというのも、これまででは考えられなかった。

これぐらい世界は動いているということを、情報として子どもたちには知っておいてもらいたい。これに触れているのといないのとでは、将来の進路、なりたい職業を選ぶときにきっと差が出てくると思う。

ただ、いろんなものが簡単に作れてしまう世の中になるからこそ、これからの時代の生き方や価値観の転換が必要にもなってくる。

科学技術の発展を否定せずうまく生活に活かしていけるか。どう向き合っていくか、これからもっと直面することになるが、これを子ども世代だけでなく、今現役世代の人たちこそ、考えておかなければいけない。

堀口のぶよし

ー奈良県香芝市ー コンパクトモデルシティ、未来のまちのあり方、「ひと」の行く先を日々考えています。 堀口のぶよし