結果をうけて

360票差の僅差で結果は落選となりました。

完全に無所属で、自分のポリシーを貫いた結果なので、選挙期間中の行動を振り返って後悔はありません。


立候補を検討している段階で、他の立候補者のことを知った時点では、2〜3割ぐらいしか勝算がないな、という予想でした。

それでも、「だからこそ、チャレンジしよう、その価値があり面白さもある。」と始めた今回の選挙でしたが、いろんな奇跡的な風によって、結果としては、大きな政党を相手に、かなりいい勝負をさせてもらえました。


今回は特に、特殊な選挙で、ちょっとやそっとでは勝ち負けをコントロールできない状況だからこそ、「勝ち負けが最優先ではない」ということを一度しっかりと前提に置いた上で、それを街頭の活動では表現にして選挙をすることを選びました。政治家にはまず「潔さ」というものを最初からどれだけ持てるか、ということも重要と考えていました。


期間中、「本当にこれでいいんだろうか。」「もっと動かなくて大丈夫か。」という考えは当然何度も浮かびます。特殊なやり方に、応援してくれている近い人たちにも理解をしてもらう必要もありました。しかしそれでも、今回自分がやるべきことを貫くことを選びました。


今回の活動においては、

「今の政治不信や、選挙が近寄りたくないもの、というイメージを多くの市民のなかに生んだのは政治の責任で、長年やり方はずっと変わっていない。誰かがこういうことをはじめないと。ひとりぐらいこういうことを言う人間がいてもいいし、いないといけないだろう。」

という心境をそのまま表現しました。ここを通過しないと、政策の話にいけないんです。政策よりも、政治の本質から始める必要がありました。


全員がこんなやり方をする必要はないし、僕自身もずっとこれをやり続ける、ということではありません。「政治、選挙のことを、今現在それに携わっている方の中で、本質的に考えている方がどれだけいるのか?」「このままで日本(香芝市)、大丈夫なんですか?いつまで続けるんですか?」という問いかけから始めないといけない時代にもう入っている、ということです。


それにより発見できたことは色々ありましたし、次に活かせる材料はたくさん得られました。選挙カフェという特殊なやり方をしたことで、市民の方の本当に困っていることがリアルにわかった部分はありますし、また、まちづくりの本質に触れられたような感覚もあり、そこからいくつかのアイデアも浮かんできました。


そして、12000人以上の方が所属政党も後ろ盾も何もない自分に、少なからず何らかの期待をしてくれたということに、色々な感情も湧いています。

この期待をどこかに霧散させてしまわないための方法、行動を、これからは考えて日々を過ごしていきます。


2024/5/20 堀口のぶよし


【写真】

3日目名前マスキング

初日選挙カフェ

堀口のぶよし

ー奈良県香芝市ー コンパクトモデルシティ、未来のまちのあり方、「ひと」の行く先を日々考えています。 堀口のぶよし